✈️Voyage 89. Shibaのエアラインパイロットなっちゃった大冒険記

query_builder 2026/09/26
パイロット 飛行機 フライトスクール 習い事
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✈️怒涛のマレーシア編

Ⅹ. 予定どおりに進まない、最後の実機テスト

なんだかんだで、DCAの学科6科目を終えた。

マレーシアなのに英語での授業。
過去問との戦い。
ローカルから集めた情報。

そして、人生初のDCA学科試験。

あの頃は毎日、

「次の科目、次の試験」

と、とにかく前へ進むことだけを考えていた。

そして、いよいよMFA(マラッカの航空学校)でのコンバージョン過程も最後の段階。

実機テスト。

これまで何度も飛んできたセネカで、最後の試験を迎えることになった。


この日の試験官は、MFAの校長でもある、

Captain Kashap(カシャプ)。

初めて見た時の印象は、とにかく強烈だった。

体格もいい。
顔も強面。
そして、ものすごい威圧感。

正直に言えば、

「……この人、そっち系の人みたいやな。」

ちょっとヤクザっぽいというか、とにかく近寄りがたい(笑)。

しかも、その人が今日の試験官。

「これは、なかなか緊張するな……。」

そう思っていた。

ところが、実際に話してみると印象はまったく違った。

冗談を言う。
よく笑う。
意外とお茶目。

「あれ? 思っていた人と全然違うな。」

見た目は怖い。

でも、話すと面白い。

そんなCaptain Kashapだった。

……まあ。

飛行機に乗れば、今日は試験官だけど(笑)。


セネカでマラッカを離陸。

当初は、これまで訓練してきた課目を一つずつ試験で見せていく。

そんなイメージだった。

ところが、空に上がって早々、

予定どおりには進まなくなった……。

先行するトラフィック。

確か、カーゴ機だったと思う。

その影響で、こちらにはATCから、

「Hold at your present position.」

現在地での上空待機を指示された。

「えっ、いきなり?」

もちろん、

「では、次はHOLDをやってください。」

という試験課目としてのHOLDではない。

実際のトラフィックの影響で、必要になったHOLDだった。

試験だからといって、

「こっちは試験中なんですけど!」

なんて言えるわけもない(笑)。

前に飛行機がいれば待つ。

ATCから指示があれば従う。

空の上では、それが当たり前だった...


HOLDを終え、その後の試験へ進む。

そして途中から、

Single Engine。

セネカは双発機。

片方のエンジンが使えない状況を想定した訓練だ。

ここで、久しぶりに思い出した。

ラダーが、クソ重い(笑)。

片発になると、左右の推力バランスが崩れる。

それをラダーで修正しながら飛ぶ。

頭では分かっている。

訓練でも何度もやっている。

でも、実際にやると本当に足に力がいる。

「こんなに重かったっけ?」

と思うくらいだった。


その後、アプローチ。

記憶が正しければ、

ILSアプローチは1回。

そして――

Go Around……。

当初は、もっといろいろな課目を行う予定だったように思う。

でも、最初のHOLDで時間を使った。

実際のトラフィックによって、予定が変わった。

その結果、

試験内容は当初より短縮された。

そして、そのまま帰路へ……。


終わった時の感覚は、今でも何となく覚えている。

「……あれ? もう終わり?」

そんな感じだった(笑)。

試験だから、

「これをやって、次はこれ。」

と、すべて予定どおり進むものだと思っていた。

でも、実際の空は違った。

先行機がいる。
HOLDになる。
時間を使う。
そして、予定していた内容も変わる。

試験ですら、空の状況によって予定どおりには進まない。

今になって振り返ると、これもパイロットの仕事らしい経験だったのかもしれない。

そして――

結果は、合格!!

よかったぁぁぁぁぁ!!(笑)

学科6科目。

そして、最後の実機テスト。

これで、MFAで行ってきたマレーシア・ライセンスへのコンバージョン過程は終了となった。

ニュージーランドでライセンスを取得し、

オーストラリアでライセンスを書き換え、ATPL座学、IRの訓練と更新。

そしてマレーシアへ渡り、再び新しい航空当局のルールに合わせてライセンスをコンバージョンする。

振り返れば、また一つ長い道のりだった。

でも、これでMFAでやるべきことは終わった。


もちろん。

これですべてが終わったわけではない。

MFAでの訓練と試験が終わっただけ。

最後に残っているのは――

ライセンスそのものを手にすること。

そして、その先には、

エアラインでの訓練。

さらに、

First Officerへの昇格!!

当時はDCA(Department of Civil Aviation)。

現在はCAAM(Civil Aviation Authority of Malaysia)と呼ばれているマレーシアの航空当局で、DCAは2018年にCAAMへ移行している。

再びプトラジャヤへ向かう。

目的はただ一つ。

待ちに待った、マレーシアのライセンス交付。

長かったコンバージョン過程。

その最後に待っていたのは、一冊のライセンスだった。


✈️ 次回、いよいよライセンス交付へ

今回はここまで。

MFAでの訓練と実機試験を終え、いよいよマレーシア・ライセンスを手にするところまで来ました。

次回は、DCA(現在のCAAM)でのライセンス交付のお話です。

そして、その先には――

AirAsia A320パイロット訓練生としての新しいステージが待っています。


🇲🇾 Shibaのマレーシア豆知識

~DCAからCAAMへ~

僕がマレーシアでライセンスコンバージョンを行っていた当時、航空当局は**DCA(Department of Civil Aviation)**と呼ばれていました。

現在は**CAAM(Civil Aviation Authority of Malaysia)**となっています。

つまり、僕の思い出の中では、

「DCAへ行ってライセンスを受け取る」

という記憶なのですが、現在の航空当局はCAAMです。

海外でライセンスを取得・コンバージョンする場合、その国の航空当局の制度やルールに合わせる必要があります。

国が変われば、当然ルールも変わる。

それまでニュージーランド、オーストラリアで経験してきたこととは、また違う環境で学ぶことになりました。

それもまた、海外でパイロットを目指す面白さであり、大変さでもありました。

そして――

このDCAでのライセンス交付を終えれば、いよいよ次のステージ。

エアラインの世界へ。

ここから先は、さらに話が動いていきます。


✈️ エアラインパイロットの憧れ……

見た目が怖かった校長は、話すと意外とお茶目。

予定外のHOLD。

Single Engineではラダーがクソ重い(笑)。

そして最後は――

無事、合格!!

マジで、エアラインが見えてきました😿


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