✈️ ⅩⅣ. 再試験 ― 最後の3科目
いよいよ残った3教科….
だが、なぜかFailした科目…..
Air Law
Aerodynamics & Aircraft Systems
Performance & Loading
どれも一度は跳ね返された科目。
一度落ちたという事実は、
想像以上に心に影を落としていた。
クライストチャーチの朝は冷たい。
吐く息が白く、頭が妙に冴えている。
ムサウはいつも通り、何も言わない。
ただ、テーブルの上に紅茶が置いてあった。
「行ってくる。」
「うん。」
彼の眼光は私への応援のように見えた....
■ Air Law ― 条文の裏側を見る
最初は Air Law。
以前は、条文を“覚えよう”として失敗した。
今回は違う。
なぜこの規則があるのか。
誰を守るためのものなのか。
どんな運航を想定しているのか。
問題文を読むたびに、
条文の背景を思い浮かべる。
ひっかけは見抜けた。
言い換えにも惑わされない。
ペンが止まることはなかった。
「……今回は、違うな。」
自分でも、はっきり分かった。
■ Systems ― もう迷わない
次は Aerodynamics & Aircraft Systems。
以前は、表示、警報、FMA、ロジックが絡み合い、
頭の中が完全に渋滞していた。
だが今回は違う。
「Primaryから考えろ」
ナワブの声が、自然に思考の中心にあった。
電源はどこから来る?
正常時、異常時、何が変わる?
何が失われ、何が残る?
一問一問、
“図として”理解していく。
不思議なほど、落ち着いていた。
B767のシステム図も、
もはや敵ではなかった。
■ Performance & Loading ― 最後の壁
そして、最後が Performance & Loading。
一番、体力を奪われる科目。
計算、曲線、制限、判断。
だが、ここでも以前とは違った。
焦らない。
急がない。
順序を崩さない。
重心位置を確認し、
条件を整理し、
必要な数値だけを拾う。
途中で一瞬、
「時間が足りないかもしれない」と思った。
だが、ムサウの声がよぎった。
「時間配分を崩すな。」
分かる問題から確実に処理する。
拾える点を、全部拾う。
最後の計算を書き終えた瞬間、
試験終了の合図が鳴った。
■ 結果 ― 静かな完結
数日後。
結果は、あっけないほど静かに表示された。
その時はちょうど母校のエアロクラブで古巣の仲間たちと
カフェでくちゃべってたところだった、結果の通知の封書の宛先を
この学校にしてたのでちょうど事務のスタッフの人から結果の封書を
受け取り、心臓がTOGA(最大出力パワー)で爆上がりしていた。
Air Law:PASS
Aerodynamics & Systems:PASS
Performance & Loading:PASS
三つとも、合格。
結果の通知書を見つめたまま、
しばらく動けなかった。
喜びよりも先に、
深い安堵が胸を満たした。
「ああ……これで全部だ。」
ようやく、終わった。
結果の封書を真上に舞い上げ 紙吹雪のように自分を祝福してしまった….😿
■ ムサウと、短い祝福
家に戻ると、ムサウはソファに座っていた。
俺は何も言わず、
画面をそのまま見せた。
彼は一瞬だけ確認し、
小さく頷いた。
「全部、終わったな。」
「ああ。」
「なら——」
彼は立ち上がり、静かに言った。
「今日は勉強禁止だ。」
その一言に、思わず笑ってしまった。
■ エンジン停止、そして次へ…
その夜、ノートを閉じた。
本当に、全部閉じた。
Air Lawも、Systemsも、Performanceも。
もう“試験のため”に開くことはない。
クライストチャーチの夜は静かだった。
だが、もう不安はなかった。
胸の奥で鳴っていたエンジン音は、
今度こそ、きれいに停止している。
だがそれは、終わりじゃない。
——次のフライトのための、
完全なシャットダウンだ。
俺は知っていた。
ここから先は、
試験ではなく、現実の空が待っていることを…
ということで オーストラリアの免許(CASA)Flozen ATPL
(座学終了)の称号を晴れてGETしたのでした….. in 2001
ちなみに人生で一番苦労して、一番勉強した時でした😿
今日はここまでにします。
次回はもう少しその後のNew Zealandの就活の記憶を語りたいと思います。
エアラインパイロット憧れ….. 一歩近づいたので、ぼちぼちあっがってました😿
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