Ⅹⅲ. CPL試験に向けての――
苦行の記憶 あれからもうすぐ一年。 クライストチャーチの空の下、日々の訓練と共に過ごした時間は、静かに、しかし確かに、僕の中に積み重なっていた。 ニュージーランドの空は広く、街は穏やかで、人々もどこか懐かしさを感じさせる温かさだった。
地元のサッカーチームに混ざり、航空学校の仲間と過ごし、そしてある日、不思議な縁で出会った目黒の水道工事屋の息子。 彼はゴルフ留学中で、なんとホームステイ先の庭には9ホールのショートコース。まるで映画の中の世界。 悪友、という言葉がぴったりだった。夜な夜な呑みに出かけ、気づけば半ば強制的にゴルフクラブを握らされていた....
ここニュージーランドでは、それもまたごく自然な日常。18ホール回って2000円程度(たぶん……)というゴルフ天国。 広大な大地に溶け込むように、僕たちは笑い、走り、そして時に悩んだ。
訓練は、決して毎日詰め込まれるものではなかった。 だが、それでもCPL(事業用操縦士)試験のためには、自分の「精度」を磨き続ける必要があった。 特に――あの、バンク60°での360度ターン。これが地獄。 体重の2倍、2Gの重力に耐えながら、高度を10フィートも落とさず回る、まさに界王拳2倍。(ドラゴンボールネタ) 体も脳も悲鳴を上げる中、僕は必死でスティックを握っていた。 そして、もう一つの鬼門――コンパスターン😿
🔄 コンパスターンとは? 🧭磁気コンパスのクセとの戦い 旋回中、コンパスは「遅れ」や「先行」といった癖を見せる。その動きを読み切ることが勝負の鍵。
✈️方位で変わる操縦感覚 東や西では素直な反応も、北や南になるとコンパスは気まぐれな子猫のように跳ね回る。 補正なしでは、真の方位にはたどり着けない。
🌫️IFRや視界不良での生命線 計器飛行では、この技術が命を守る。見えない空を飛ぶには、数字と感覚の完璧な融合が不可欠。 それは、単なる操作を超えた**「理解」**が必要とされる領域だった。 CPUフル稼働、汗まみれ、思考は常にMax稼働。 一瞬の判断ミスで全てが狂う、そんな緊張感の中で――僕は少しずつ「空のプロ」に近づいていった。
そして、最後に立ちはだかるのが、試験官・ピート・ディクソン。 名物教官にして容赦なき審判者。突然のエンジン疑似停止、冷たい目で「緊急着陸してみろ」と告げる彼は、まさに鬼。😿 それでも、僕たちは飛んだ。必死で、何度も。
次回、ついにCPLテスト本番。 あの瞬間を、僕はきっと一生、忘れない。 今日はここまでにします。
エアラインパイロットの憧れ… ゴルフやっているばあいか💦
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