ⅵ 計器飛行訓練って、こんなに脳が疲れるもんでしたっけ?
先日お話しした「計器飛行」について、今回は実際に空の上で挑戦してみた話を…。結論から言うと、いや〜大変でした。
まさに“脳内CPUフル稼働”状態。いや、オーバーヒート気味でした。
まずは地上で、A教官による「インターセプトトラック道場」が開講。ADFの扱い方や、トラッキングの基本をしっかりと叩き込まれました。回を重ねるごとに「お、ちょっとわかってきたかも?」って感じになって、特にNDBのトラッキングに関しては、「ADFの針のクセ」が読めるようになってくると、案外扱いやすいことが判明。
ここで個人的に気に入ってるイメージを一つ。
ADFの針って、「矢」みたいなもんなんですよ。で、なんとなく先っちょ(ヘッド)よりも後ろ(テイル)の方が重いと仮定すると、あの針の不思議な動きにも納得がいくんです。つまり、針が「重さで傾いてる」ように見るとちょっと感覚的に分かりやすくなるって話。
以下、ADFを使ったインターセプトトラッキングの小ネタ集:
まず目標トラックを決めるべし!
どこに向かいたいのか明確にするのが第一歩。ADFの針を見て、自分の位置との関係を把握しましょう。
インターセプト角度は30~45度くらいがグッド
いきなり鋭角で突っ込むと痛い目にあいます(経験談)。ちょっと余裕を持って入りましょう。
「ヘッドダウン、テイルアップ」って覚えておくと便利
針のヘッドが向かってる方向が、進むべきトラック。テイルは逆。覚え方、意外と大事。
飛行姿勢は安定第一!
ガタガタ飛んでると針の動きも読みづらいです。落ち着いて、安定した飛行を。
針の動きを見ながら、少しずつ微調整
焦らず、丁寧に。針がトラックに近づいてきたら、そっと進路を合わせていきましょう。
(ちなみに、参考動画もあります。ぜひ)
さてさて、いよいよ空中実技編。地上で練習したことを本番で活かすとき!
A教官:「はい、じゃあAB NDBの240°トラックに乗るには、どのヘディング?」
私:「えっ、えっと……うわ、頭回らん😿」
もう、さっきまでの自信どこいったレベル。地上ではあんなに順調だったのに、空中では視界・姿勢・機体の安定を見ながら針もチェック……まるでマルチタスク地獄です。完全にキャパオーバー。
ちなみに最近久々にフライトシムでやってみたら、「あ、まだ体は覚えてるかも😀」という感覚があって少し安心。
とまあ、こんな感じで、修行のような日々は続いています。
今日はここまで!
「エアラインパイロットに!」なんて夢見る余裕は今のところナッシング😿
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