✈️海外エアラインへの道― 6カ国・5社を渡ってきた私が見てきた世界 ― Ep6
第6回 海外エアラインへ行くなら、いつ動く?
―「準備ができてから」では遅い―
「海外エアラインを目指しています」
そういう方から、よく聞かれる質問があります。
「いつから準備したらいいですか?」
もちろん、早くから準備することは大切です。
英語を勉強する。
飛行時間を積む。
必要な資格を取る。
海外エアラインの採用条件を調べる。
どれも大切です。
でも、今回このテーマを書くにあたって、私自身のことを振り返ってみました。
すると、私の場合、
そもそも最初からパイロットを目指していたわけではありませんでした。
では、どうしてパイロットになったのか。
少し、昔の話から始めたいと思います。
序章 すべては「ニュージーランド」から始まった
私が初めてニュージーランドへ行ったのは、大学時代。
短期留学でした。
当時の私は、まだパイロットになるなんて考えていません。
海外に行ってみたい。
英語を使ってみたい。
日本とは違う世界を見てみたい。
そんな気持ちだったと思います。
そして、そのニュージーランドでの経験が、その後の人生に大きな影響を与えることになります。
大学を終えた後、私は再びニュージーランドへ。
今度はワーキングホリデーです。
実際に海外で生活して、働いてみる。
そこでいろいろな経験をしました。
そして、さらにその先へ。
「海外で自分で商売をやってみたらどうだろう?」
そんなことまで考えるようになりました。
実際に商売を試みたり、いろいろ動いてみたり。
今振り返ると、
「一体、何を目指していたんやろ(笑)」
という感じです。
でも、当時はいたって真剣でした。
とにかく、
海外で何かをやってみたい。
その気持ちで動いていました。
第一章 人生を変えた、偶然の出会い
そんなニュージーランドでの生活の中で、ある人と出会います。
それが、
日本人の航空学校のインストラクターでした。
これが、私の人生の大きな転機になります。
それまでの私は、パイロットという仕事を具体的に考えたことがありませんでした。
ところが、その方から航空業界の話を聞く。
パイロットという仕事の話を聞く。
訓練の話を聞く。
海外でライセンスを取得するという道があることを知る。
そこで初めて、
「パイロットっていう道があるんだ」
と知ったんです。
そして、いろいろ話を聞いているうちに、
「これ、やってみたいな」
と思うようになりました。
そこからです。
私が本気で、
「パイロットになろう」
と決意したのは。
第二章 最初から「ゴール」があったわけではない
今でこそ、
「6カ国・5社で飛んできました」
なんて話をしていますが(笑)、
最初からそんな人生を計画していたわけではありません。
大学時代にニュージーランドへ短期留学する。
その後、ワーキングホリデーでまたニュージーランドへ行く。
海外で生活する。
仕事をする。
商売をやってみる。
そして、偶然、日本人の航空学校インストラクターと出会う。
その人から航空業界の話を聞く。
そこでパイロットという仕事を知る。
そして、
「よし、パイロットになろう」
と決める。
人生って、案外こんなものです。
最初から全部決まっていたわけではありません。
第三章 だから「いつ動く?」なのだと思う
この経験があるからこそ、私は「海外エアラインへ行くなら、いつ動く?」という質問に対して、
「応募できるようになってから」
とは思いません。
もっと前です。
興味を持った時点で、もう動き始めていい。
海外エアラインに興味があるなら、まず調べてみる。
実際に海外で働いている人の話を聞いてみる。
必要な条件を調べる。
自分には何が足りないのか考える。
英語を勉強する。
飛行経験を積む。
そして、できることから始めてみる。
私自身がそうでした。
ニュージーランドへ行った時点では、パイロットになるなんて考えていませんでした。
でも、
「海外に行ってみる」
という最初の一歩を踏み出した。
その先でワーキングホリデーを経験し、さらに商売にも挑戦した。
そして、その過程で偶然の出会いがあった。
その出会いが、自分の人生を大きく変えました。
第四章 「動いたから出会えた」
もし私が、
「まだ将来何をするか決まっていないから、海外へ行く必要はない」
と思っていたら。
もし、
「英語が完璧になってから」
と思っていたら。
もし、
「仕事が決まってから海外へ行こう」
と思っていたら。
そのインストラクターの方と出会うこともなかったでしょう。
もちろん、人生に「もし」はありません。
だからこそ、今振り返って思うのは、
動いた先でしか出会えないものがある
ということです。
情報も、人も、チャンスも。
自分のいる場所を一歩動かしてみることで、初めて見えてくるものがあります。
第五章 「準備ができてから」ではなく「動きながら準備する」
もちろん、海外エアラインを目指すなら、準備は必要です。
必要な飛行時間があります。
ライセンスや資格もあります。
英語力も必要です。
訓練やチェックの経験も重要です。
だから、
「何も準備しなくていい」
という話ではありません。
むしろ、
動きながら、自分に何が必要なのかを知る。
これが大切だと思っています。
最初から完璧な計画を作る必要はありません。
まず調べる。
話を聞く。
実際に行動する。
そこで新しい情報を得る。
そして、次の行動を考える。
この繰り返しです。
第六章 私の人生も、後から見ると一本の道だった
当時は、それぞれ別々の出来事だと思っていました。
大学時代の短期留学。
ニュージーランドでのワーキングホリデー。
海外で商売を試みたこと。
そこで出会った日本人の航空学校インストラクター。
そして、パイロットになるという決断。
でも、今振り返ると、それらは全部つながっています。
一つ一つの経験が、次の道につながっていた。
そして、その先にパイロットとしての人生がありました。
さらにその先に、
6カ国・5社で働くという、当時の自分には想像もできなかった人生が待っていました。
だから私は、
「最初から明確な目標を持っていなければいけない」
とは思いません。
目標が途中で見つかることだってあります。
私がそうだったように。
おわりに
海外エアラインを目指している皆さん。
もし今、
「まだ自分には無理かな」
「まだ準備ができていない」
「もう少し先になってから」
と思っているなら、
一度だけでもいいので、
「今、自分にできることは何だろう?」
と考えてみてください。
応募する必要はありません。
いきなり海外へ行く必要もありません。
まずは調べる。
誰かに話を聞く。
情報を集める。
英語を勉強する。
自分の経験を積む。
小さな一歩でいい。
私自身、最初の一歩は「パイロットになる」ことではありませんでした。
大学時代にニュージーランドへ行ったこと。
そして、その後もう一度ニュージーランドへ行き、ワーキングホリデーをしたこと。
その中でいろいろなことに挑戦したこと。
そして、偶然、一人の日本人インストラクターに出会ったこと。
そこから、
「パイロットになろう」
という人生が始まりました。
だからこそ、私は思います。
人生を変える出会いは、動いた先にあるのかもしれません。
「準備ができてから」ではなく、
まず、一歩動いてみる。
その一歩の先に、今はまだ見えていない道があるかもしれません。
そして私の場合――
まさか、その道の先で、
パイロットになっているとは。
当時の自分に教えてあげたいですね。
「お前、この先、めちゃくちゃ飛ぶで(笑)」✈️
SFEの理念👇
https://sorafunentertainment.com/philosophy/
【Author】
Haruo Shibasaki
Founder, Sora Fun Entertainment
Airline Pilot / A320 First Officer
Total Flight Time: 7,000h (A320: 4,000h)
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