「スクールではなく、プロになる場所へ。 ― Sora Fun Entertainmentが目指す技術継承 ―」
はじめに
Sora Fun Entertainmentは、創業してまだ1年ほどの小さな会社です。
決して、歴史のある大手スクールではありません。
しかし、創業した日から変わらない想いがあります。
それは、
「技術継承」
です。
私は20年以上、海外のエアラインでパイロットとして飛んできました。
その中で経験したこと。
教科書には書かれていない判断。
マニュアルの一文に込められた本当の意味。
成功した経験もあれば、失敗から学んだこともあります。
それらは、私だけが持っている財産ではありません。
次の世代へ受け継ぐべき財産だと考えています。
だからこそ、Sora Fun Entertainmentを立ち上げました。
しかし、この1年の活動を通じて、改めて考えさせられたことがあります。
「教育とは何なのか。」
「技術継承とは何なのか。」
そして、
「Sora Fun Entertainmentは何を提供する場所なのか。」
今日は、その答えについてお話ししたいと思います。
技術は、動画や教材だけでは伝わらない
先日、ある出来事を通じて、私は改めて「技術継承とは何か」を考える機会がありました。
ある受講生に対して、契約内容には含まれていなかったA320に関する講義を行ったことがあります。
使用した教材は、YouTubeや※CBT教材です。
※CBT(Computer Based Training)とは、航空機のシステムや操作手順などを、コンピューターを使って学習するための教材です。
実際の航空会社でも、パイロットは機種ごとの知識を身につけるために、こうした電子教材を活用しています。
映像やアニメーションを通じて、コックピットの操作や航空機の仕組みを効率的に学ぶことができる、非常に有効な学習ツールです。
を使いながら、
動画を止め、
「実際の運航では、なぜこの判断をするのか。」
「このマニュアルの一文には、どんな背景があるのか。」
「エアラインの現場では、どのように考えるのか。」
そんな話を交えながら進めました。
もちろん、教材は重要です。
知識を得るためには必要不可欠です。
しかし、私が本当に伝えたいものは、
教材そのものではありません。
20年以上、現場で経験してきた、
「考え方」
です。
航空の世界では、同じマニュアルを読んでも、経験によって見えるものが変わります。
なぜなら、パイロットに求められるのは、単純な暗記ではなく、
状況を理解し、
リスクを評価し、
安全な判断をする能力だからです。
マニュアルの裏側にあるもの
航空業界では、
「マニュアルどおりに飛べばいい。」
と思われることがあります。
しかし、実際の運航マニュアルには、あえて解釈の余地を残している部分があります。
それは不完全だからではありません。
世界中で起こり得るすべての状況を、一冊のマニュアルですべて規定することは不可能だからです。
だから最後に必要になるのは、
人間による判断です。
同じ文章を読んでも、
経験がある人と、初めて読む人では見える景色が違います。
その背景を理解することで、
ただの知識が、
現場で使える技術になります。
私は、
「何を覚えるか」
だけではなく、
「なぜそう考えるのか」
そこまで伝えることが、本当の技術継承だと思っています。
今回、私自身が学んだこと
今回の出来事を通じて、私自身も大きな学びがありました。
それは、
技術継承は一方通行では成立しないということです。
教える側が、
「これは価値がある」
と思っていても、
相手がその価値を理解できなければ、伝わりません。
だからこそ、
教える側にも、
学ぶ側にも、
相手を理解しようとする姿勢が必要です。
これは、私が現場で学んできたCRMそのものです。
私が現場で学んだCRMの本質
私は20年以上、さまざまな国籍、文化、考え方を持ったパイロットと一緒に飛んできました。
その中で感じたCRMの本質があります。
それは、
まず相手の話を聞くこと。
そして、
自分自身で考えること。
もし意見が違えば、
感情的に否定するのではなく、
「なぜそう考えるのか」
を話し合うこと。
互いの考えを理解し、
最善の方法を探すこと。
そして、
もし自分が間違っていたなら、
素直に認めること。
最初から、
「できない」
「意味がない」
と否定しないこと。
この姿勢こそが、
安全な運航を支えるCRMの根幹だと私は考えています。
航空の世界では、
一人で完成するパイロットはいません。
先人から学び、
自分で考え、
自分の技術へ変え、
そして次の世代へ渡していく。
その繰り返しによって、安全は築かれていきます。
Sora Fun Entertainmentはスクールではない
Sora Fun Entertainmentは、
資格取得だけを目的としたスクールではありません。
私たちが目指しているのは、
プロフェッショナルになるための場所です。
ライセンスを取得しただけでは、
プロのパイロットではありません。
そこから先に必要なのは、
判断力、
安全に対する考え方、
チームで仕事をする力、
そして現場で通用する姿勢です。
それらは、教科書だけでは身につきません。
経験から学び、
失敗から学び、
先輩から受け継ぎ、
自分自身の力へ変えていく。
それが、プロへの道だと思っています。
私の経験を伝えるに値する人とは、
勉強が得意な人でも、
最初から操縦が上手な人でもありません。
素直に学ぼうとする人です。
自分を成長させようと努力する人です。
そのような人には、
私は20年以上かけて培ってきた経験を惜しみなく共有します。
契約以上の内容であっても、
必要だと思えば伝えます。
なぜなら、
本気でプロを目指す人には、
本気で向き合いたいと思っているからです。
おわりに
Sora Fun Entertainmentは、
創業からまだ1年の小さな会社です。
しかし、目指しているものは明確です。
私たちは、
ただ資格を取るためのスクールを作りたいわけではありません。
プロになるための場所を作りたい。
そう考えています。
知識ではなく、経験を。
答えではなく、考え方を。
資格ではなく、プロとしての姿勢を。
そして、
受け継いだ技術を次の世代へ渡していくこと。
それが、
Sora Fun Entertainmentが大切にする
「技術継承」です。
私はこれからも、
本気でプロを目指す人には、
自分が20年以上かけて培ってきた経験を惜しみなく伝えていきます。
それが、
私、一人のパイロットとして、
そしてSora Fun Entertainmentの代表としてできる、
最高の技術継承だと信じています。
これからも私は、
指導者として自分自身も学び、精進していきます。
【Author】
Haruo Shibasaki
Founder, Sora Fun Entertainment
Airline Pilot / A320 First Officer
Total Flight Time: 7,000h (A320: 4,000h)
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